引用：https://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/202411170001447.html
メジャーリーガーとして活躍する菊池雄星投手（33）が故郷・岩手県花巻市に、国内最大級の野球複合施設「King of the Hill（KOH）」をオープンしました。この施設は最新設備を備えた練習場であると同時に、地域の野球振興を目的とした場としても機能します。菊池選手は「自分の思い描いたことがしっかり反映されている」と語り、胸に秘めた思いを解き明かしました。
最先端の設備で地域貢献
施設にはブルペン、打撃レーン、ウエートルーム、そしてサウナまでが完備され、まさに「国内最大級」の名にふさわしい内容となっています。さらに、ベーブ・ルースやジャッキー・ロビンソンといったレジェンドのサインボールやユニホームも展示されており、訪れる人々に野球の歴史や文化を感じさせる工夫がされています。菊池選手は「ここに来ると野球が好きになる、ワクワクする場所にしたかった」と語り、野球ファンだけでなく地域の人々が楽しめる空間づくりに力を注ぎました。
この施設の名前「King of the Hill」は、マウンド上のエースに敬意を表す言葉から取られており、岩手から世界を目指す選手が誕生してほしいという願いが込められています。
冬を制す者が夏を制す
菊池選手は、施設の完成にあたり「野球は夏のスポーツだと思われがちですが、冬こそが重要だ」と述べています。彼自身もシーズンオフにこの施設を活用して自主トレを行う予定で、プロフェッショナルな練習を通じて子供たちにメッセージを伝えたいとのこと。「自分の能力に制限をかけるのは自分自身。僕ができるなら自分もできると思ってもらいたい」と述べ、未来の選手たちに挑戦する心を持ってほしいと期待を寄せました。
長期的な成長支援を目指して
菊池選手は、「一瞬のイベントではなく、長期的に子供たちと向き合い成長を支えたい」と述べています。これまで野球教室やイベントに参加してきたものの、触れ合える時間が限られていたことを課題と捉え、拠点を設けることで地域に根ざした支援を行う決意を語りました。
また、施設のプロデュースには亡き父との約束も影響しており、「岩手の皆さんのことを大切にしてね」という父の言葉が常に頭の中にあったと振り返ります。この施設は、菊池選手が地元への恩返しを形にしたものであり、野球の未来を担う子供たちへのメッセージそのものです。
野球文化と地域の架け橋
「KOH」は単なる練習施設ではなく、岩手から世界へと羽ばたく選手を育てる場として期待されています。また、レジェンドたちの展示品やコミュニティスペースを通じて、野球文化を地域に根付かせる役割も果たします。菊池選手の「岩手から世界へ」という思いが、地元の人々と野球ファンの心をつなげるでしょう。
この施設がどのように野球界や地域社会に貢献していくのか、今後の展開が楽しみです！